見積もりで SRT-S372UZ(三菱・370L・2016年7月発売)の後継として出てくるのは、SRT-S377UZ(2025年6月発売)です。末尾の UZ は、ハイパワー給湯の薄型の印です。
貯湯タンクの大きさと脚を留める位置は同じです。変わるのは置く向きの決まりと排水の口の位置、給湯の圧力、効率、リモコン、機能、値段です。
国の補助金「給湯省エネ2026事業」では、SRT-S377UZ に性能の上乗せは付きません。国に登録した業者と契約して取り付ければ、1台7万円です。
申請は工事のあとに業者が出し、受付は遅くとも2026年12月31日までです。旧型の修理用の部品を三菱が持っておくとしている期間は、計算すると2027年までです。
SRT-S372UZとSRT-S377UZの違い
ここでは、答えをまとめたあと、薄型でいちばん気になる置き場所から順に見ていきます。扱う項目は次のとおりです。
- 置き場所と置く向き
- 数字で比べる表
- シャワーの勢い
- 付け直す配管
- 替わる部品
- 機能の違い
- 部品はいつまであるか
結論:交換で変わること
貯湯タンクの大きさは同じですが、置く向きによっては置き直しが要る見込みで、型番・給湯の圧力と効率・機能・値段も変わります。
後継が SRT-S377UZ だという点は、三菱の業者向けサイト WIN2K の SRT-S372UZ のページ で確かめました。今の製品として SRT-S377UZ が出ています。
後継機種一覧表(2025年5月現在) でも、SRT-S372UZ が入る行のいちばん右は SRT-S377UZ です。
エコキュートは、外の空気の熱でお湯をわかすヒートポンプと、そのお湯をためる貯湯タンクの組みです。薄型は、貯湯タンクを上から見て1120mm×430mmの細長い形にした型です。
SRT-S377UZ に替えると変わること
型番が替わるのはヒートポンプ・貯湯タンク・リモコンで、置く向きの決まりや配管と接続口、給湯の圧力と効率、機能と値段も変わります。
中身を項目ごとに並べます。
- 2つの機械:ヒートポンプは SRT-MU452-SZ から SRT-MU417-SZ へ、貯湯タンクは SRT-ST372UZ から SRT-ST377UZ へ。ヒートポンプは薄型だけの型番で、角形(薄型ではない四角い形)の SRT-MU417-S とは別
- 置く向き:2018年の型から、2つの機械の左右を入れ替える置き方の図が説明書から消えた。今その向きで置いている家は、置き方を変えるか、タンクの右の側面の前を空ける必要がある見込み(推測)
- ふだんの給湯の圧力:減圧弁の値が280kPaから290kPaになり、10kPa上がる(kPaはキロパスカルと読む圧力の単位)
- リモコン:RMCB-D2SE から RMCB-F7SE へ。後継のリモコンは無線LANの部品入りで、本体とは別に買う
- 2つの機械の間の配管:市販品の扱いから三菱の別売部品に替わり、付けてから10年以内の取り替えを求められる
- 接続口:納入仕様書(寸法や部品を業者向けにまとめた三菱の書類)の図で、給水の口が少し、排水口が大きく動く。給湯とふろの口は同じ位置
- 年間給湯保温効率(1年を通して、使った電気でどれだけお湯をわかし保温できたかの数字。大きいほど電気が少なくて済む):2.8から3.0へ、約7%上がる見込み(計算。同じ物差しで比べられるかは推測。下の「年間給湯保温効率の比べ方」)
- 機能:紫外線でふろの配管の菌が増えるのを抑える「キラリユキープPLUS」などが加わり、台所リモコンの「節電モード」が無くなる。スマホからの操作は、標準のリモコンだけでできる
- サブリモコン(台所と浴室のリモコンに足して付けるリモコン):旧型の別売部品にあった RMCB-KZ2 に当たるものが、後継の資料に出てこない
- 給水の止水栓(水を止める栓):旧型は市販品を付けていたが、後継は本体に組み込み済み
- メーカーの資料に載っている値段(税抜き・リモコン別):480,000円高い(目安)。三菱が業者の見積もりの基準として載せている値段で、一般の人への売値ではない
SRT-S377UZ に替えても変わらないこと
貯湯タンクの大きさ、脚を留める位置、ヒートポンプの寸法、水道の水圧の条件、容量は、旧型と後継で同じです。
- 型の種類:どちらも三菱Sシリーズの薄型で、ハイパワー給湯・追いだきフルオート(お湯はり・保温・たし湯・追いだきを自動でする型)・一般地向け(寒冷地向けではない型)・370L
- 貯湯タンクの大きさ:高さ1900mmで、上から見て1120mm×430mm。4本の脚を留める位置も同じ
- ヒートポンプの寸法:高さ715×幅800×奥行き285mm
- 水道の水圧の条件:どちらも300kPa以上ある場所で使う
- 地震への強さの区分:1階に置いて4本の脚を全部留めれば、どちらも A
- バブルおそうじ(お湯を抜いたあと、細かい泡を含んだ水でふろの配管を自動で洗う機能)
- 型番が同じ部品:アンカーボルト、浴槽アダプター(浴槽の壁のお湯の出入り口に付ける部品)、リモコン線、風向ガイド、防雪カバー、アース棒など
置き場所はそのまま使えるか
貯湯タンクの大きさと脚の位置は同じですが、置く向きと排水の口は確かめが要ります。
今の置き場所と基礎は、大きさの点ではそのまま合う見込みです(図の数字が同じことからの推測)。ただし薄型には、角形に無い注意が2つあります。
- 置く向き:2018年の型から、薄型は決まった向きの図しか載らなくなった
- 仕様表の書き方:幅と奥行きの数字が、カタログの上で入れ替わって見える
貯湯タンクの大きさと脚の位置
SRT-S372UZ と SRT-S377UZ の納入仕様書(旧型・後継)の外形図で、次の数字が同じでした。
- 貯湯タンク:高さ1900mmで、上から見て1120mm×430mm
- 脚を留めるアンカーボルト:4本。位置の数字(長い辺の方向に263・835・22mm、短い辺の方向に70・145・145・70mm)も同じ
- ヒートポンプ:高さ715×幅800×奥行き285mm。重さは44kgから39kgへ、5kg軽くなる
- ヒートポンプを載せる台:市販の簡易基礎2個で、載せてよい重さの目安(許容荷重)は0.4kN以上(kNは力の単位)。旧型の資料にあった「奥行き700mm以上」の書き方は、後継の資料には無い
仕様表の幅と奥行きの書き方
貯湯タンクの大きさは変わっていませんが、仕様表の「幅」と「奥行き」の数字が入れ替わって書かれています。
旧型の仕様表は「幅1120×奥行き430mm」、後継は「幅430×奥行き1120mm」です。薄型では、2023年発売の SRT-S376UZ から今の書き方になりました。
外形図の数字は新旧で同じで、どちらも430mmの側を正面として描いています。奥行きが1120mmに増えたと受け取らないようにしてください(図の数字からの推測)。
置く向きの決まり
2018年の型からは、ヒートポンプの右に貯湯タンクを置く「標準配置」の図だけになりました。 据付工事説明書(工事をする業者向けの三菱の説明書)の書き方は、年で次のように変わっています。
- 2017年までの版(SRT-S37UZ〜SRT-S373UZ の時代。2016年版 など):薄型にも、2つの機械の左右を入れ替えた「逆配置」の図がある
- 2018年版から2025年版(SRT-S374UZ〜SRT-S377UZ。2025年版 など):薄型は標準配置の図だけ。点検で右の側面の外装を外すことがあるので、左の側面を壁側にするよう求めている
右の側面を壁側にすると点検できない場合があるため、SRT-S372UZ を逆配置で置いている家は、置き方を変えるか右の側面の前を空ける必要がある見込みです(図の向きからの推測)。
どちらの向きで置いているかは家ごとに違います(要確認)。見積もりに置き直しの工事が入っているかを、業者に聞いてください。
貯湯タンクの前に600mm以上、上に200mm以上の空きを求める点は、2016年版と2025年版で同じです。
今の基礎を使い続けるときに確かめること
基礎にひび割れや傾きがないかは家ごとに違います(要確認)。SRT-S377UZ の納入仕様書と据付工事説明書が、貯湯タンクの基礎に求めることは次のとおりです。
- 国土交通省の告示第1447号に合った据え付けにする
- 水を満たすと 447kg になる貯湯タンクを載せる
- コンクリートの強さ(圧縮強度)が18MPa以上(MPaはコンクリートの強さの単位)
- アンカーボルトが引き抜かれる力に12kN以上耐える。地震への強さの区分によっては、低い値でよい場合がある
- 4本の脚を全部、同梱のL型座金とアンカーボルトで基礎に直接留める
今の基礎をそのまま使うと言われたら、これを満たしているかを業者に確かめてください。コンクリートの強さとアンカーボルトの数字は、旧型の SRT-S372UZ の納入仕様書と同じです(水を満たしたときの重さは旧型が450kg)。
2階以上や屋内に置いているとき
地震への強さの区分(日本建築センターの指針にもとづく区分で、強いほうから S、A、B)は、薄型を1階に置いて4本の脚を全部留めると A です。
角形の SRT-S377U は、1階に置くと S です。薄型は、新旧とも1段下の A です。納入仕様書の角形の欄には脚固定金具 GZ-6E などを使う留め方も並びますが、薄型の欄はL型座金とアンカーボルト4か所の留め方だけです。
薄型には、2階以上や屋内に置くための「D」の付く型がありません。 SRT-S377UZ の納入仕様書は、貯湯タンクを原則として屋外に置くとしています。
今の貯湯タンクが屋外の地面以外にある場合は、どう置くかを業者に確かめてください(要確認)。
数字で比べる表
容量、貯湯タンクとヒートポンプの寸法、水道の水圧の条件は同じで、給湯の圧力は上がり、効率も上がる見込みです。
ふだんの給湯の圧力は10kPa上がり、年間給湯保温効率は2.8から3.0へ、約7%上がる見込みです。 運転音は測り方が違うので、数字を並べて比べられません。
次の表は、2つの型番の違いを左から2番目の列にまとめたものです。
| 項目 | 違い | SRT-S372UZ(旧) | SRT-S377UZ(後継) |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 約9年新しい | 2016年7月8日 | 2025年6月2日 |
| 生産終了 | ― | 2017年(月は書かれていない) | 今の製品 |
| メーカーの資料の値段(税抜き・リモコン別) | 480,000円高い(目安) | 920,000円(販売が終わった時点) | 1,400,000円 |
| タンクの容量 | 同じ | 370L | 370L |
| ヒートポンプの型番 | 別の型番 | SRT-MU452-SZ | SRT-MU417-SZ |
| 貯湯タンクの型番 | 別の型番 | SRT-ST372UZ | SRT-ST377UZ |
| ヒートポンプの寸法(高さ×幅×奥行き) | 同じ(右の側面の配管カバーの出っ張りは70mmから65mmへ) | 715×800×285mm | 715×800×285mm |
| ヒートポンプの重さ | 5kg軽い | 44kg | 39kg |
| 貯湯タンクの寸法(外形図の数字) | 同じ | 高さ1900mm・上から見て1120×430mm | 高さ1900mm・上から見て1120×430mm |
| 貯湯タンクの重さ(カッコ内は水を満たしたとき) | 3kg軽い | 80kg(450kg) | 77kg(447kg) |
| 減圧弁(ふだんの給湯の圧力) | 10kPa高い | 280kPa | 290kPa |
| 逃し弁(安全のための弁) | 同じ | 320kPa | 320kPa |
| 水道の水圧の条件 | 同じ | 300kPa以上 | 300kPa以上 |
| 年間給湯保温効率 | 0.2大きい(約7%の見込み。計算。同じ物差しかは推測) | 2.8(2011年版のJISで表示) | 3.0(2018年版のJISで、ふろの残り湯の熱を回収する機能が無い場合の値) |
| 春や秋の条件の加熱能力(カッコ内は消費電力) | 表示は0.4kW小さい(後継は最大4.5kWで運転すると注記あり) | 4.5kW(0.99kW) | 4.1kW(0.92kW) |
| ヒートポンプの運転音(春や秋の条件/冬の条件) | 測り方が違うので比べられない | 38dB/43dB(音圧レベル) | 51dB/55dB(音響パワーレベル) |
| 使える浴槽の大きさの目安 | 大きい浴槽の目安が広がった | 220〜350L | 220〜400L |
| タンクの水を全部抜く時間の目安 | 短くなった | 約140分 | 約90分 |
出どころ:WIN2K の SRT-S372UZ と SRT-S377UZ のページ、納入仕様書の SRT-S372UZ と SRT-S377UZ、取扱説明書の 2016年版 と 2025年版
メーカーの資料の値段と、リモコンを足した値段
表の値段は、WIN2K に載っている値段です。三菱は、業者が見積もりを作るときの基準にする値段で、一般の人に売る値段ではないと書いています。
SRT-S372UZ の値段は、販売が終わった時点(2017年)のものです。今の値段との差なので、480,000円高い(税抜き)は目安です(計算)。工事費を含めて実際に払う額でもありません。
リモコンを足すと、SRT-S372UZ は960,000円、SRT-S377UZ は1,470,000円で、差は510,000円です(どれも税抜き。目安。計算)。
足したリモコンの値段は、旧型の RMCB-D2SE が40,000円、後継の RMCB-F7SE が70,000円です(どちらもメーカーの資料の値段、税抜き)。
SRT-S377UZ の1,470,000円(税抜き)は、三菱の 価格一覧表 の「本体+リモコン」の値段と同じです。本体だけなら、角形の SRT-S377U(1,280,000円。税抜き)より120,000円高い型です。
年間給湯保温効率の比べ方
効率の測り方を決めた JIS(日本産業規格。国が定めた製品の測り方などの決まり)は、2018年に改められました。
SRT-S372UZ の2.8は2011年版の値です。SRT-S377UZ の3.0は2018年版の、ふろの残り湯の熱を回収する機能が無い場合の値です。
三菱は薄型の SRT-S374UZ〜SRT-S376UZ の納入仕様書で、この場合の2018年版の値は2011年版と同じだと書いています。SRT-S377UZ の納入仕様書には、この注記がありません。
2.8と3.0は同じ物差しの値として比べられる見込みで、約7%上がります(SRT-S374UZ〜SRT-S376UZ の注記からの推測。計算)。
ただ、算出の条件として書かれたわき上げの温度は、旧型が65℃、後継が70℃です。実際の値は、使い方や地域で変わります。
春や秋の条件の加熱能力
加熱能力(お湯をわかす力。kWは電力の単位)の表示は、春や秋の条件で4.5kWから4.1kWへ、0.4kW小さくなります(計算)。冬の条件の表示も4.5kWから4.1kWです。
SRT-S377UZ の納入仕様書には、加熱能力は最大4.5kWで運転するという注記があります。 実際の力は、外の気温やタンクにためたお湯の量で決まるとしています。
表示の数字が小さいことだけで、わかす力が落ちるとは言えません(注記からの推測)。旧型の納入仕様書には、最大の値の注記はありません。
運転音と、浴槽やタンクの目安
運転音の2つの数字は、春や秋の条件と冬の条件で測った値です。音圧レベルと音響パワーレベルは測り方の違う数え方で、数字の大きさをそのまま比べられません。
使える浴槽の大きさの目安は、納入仕様書の注意事項の値です。タンクの水を全部抜く時間は、旧型の時代の取扱説明書と、2025年の取扱説明書・据付工事説明書に書かれた目安です。
シャワーの勢いは強くなるか
ふだんの給湯の圧力(減圧弁の値)は、280kPaから290kPaへ10kPa上がります。
差は小さく、SRT-S377UZ に替えてシャワーの勢いが大きく変わるとは言えません。 1分あたりに出るお湯の量は、どちらの納入仕様書にも載っていません(確認できず)。
減圧弁は、水道の水の圧力を下げてからタンクに入れる弁です。タンクの圧力が上がりすぎたときに水を逃がす逃し弁は、どちらも320kPaです。
薄型だけ圧力が上がるわけ
三菱は、型番に U が付く型を「ハイパワー給湯タイプ」と呼んでいます。薄型は2023年の SRT-S376UZ から290kPaで、それより前の SRT-S37UZ〜SRT-S375UZ は280kPaでした。
2016年の 取扱説明書 にも、薄型の貯湯タンクは280kPaだという注があります。角形の SRT-S372U は旧型から290kPaで、替えても圧力は変わりません。
水道の水圧と3階での使い方
ハイパワー給湯の型は、水道の水圧が300kPa以上ある場所で使う決まりです。旧型と後継の納入仕様書に同じ数字があり、今 SRT-S372UZ が使えている家なら、条件は同じです。
2025年の据付工事説明書は、290kPaのハイパワー給湯の型なら、3階でシャワーと洗髪洗面化粧台が使えるとしています。3階への湯はりは、どちらの型でもできません。
旧型の時代の2016年の据付工事説明書は、型を分けずに、3階への給湯はできると書くだけです。シャワーについての書き分けはありません。
取扱説明書は、勢いよく出る分お湯が足りなくなることがあると注意しています。貯湯タンクより上の階へお湯を送る家は、市販の流量調整バルブか流量絞り弁を付ける決まりです。
付け直す配管
2つの機械の間の配管が三菱の別売部品に替わり、給水と排水まわりの配管も付け直しが要る見込みです。
給水と排水の接続口の位置
給湯・ふろ・ヒートポンプの口は同じ位置で、給水の口が少し、排水口とドレンパン排水口が大きく動きます(図の数字からの推測)。
薄型の接続口は、貯湯タンクの短い辺の端の下にまとまっています。納入仕様書3ページの配管の位置の図で、口の位置を比べました。
表の数字は「短い辺の端からの距離・図の上側の長い辺からの距離」の順です。
| 接続口 | 動く量(計算) | SRT-S372UZ | SRT-S377UZ |
|---|---|---|---|
| 給湯 | 同じ | 46mm・188mm | 46mm・188mm |
| 給水 | 端から5mm、上側の辺から2mm | 88mm・263mm | 93mm・265mm |
| ふろの往き・戻り(浴槽へお湯を送る管と、戻す管) | 同じ | 50mm・322mm/60mm・382mm | 同じ |
| ヒートポンプの配管の口(2つ) | 同じ | 109mm・162mm/109mm・70mm | 同じ |
| 排水口 | 図の上側へ135mm | 195mm・282mm | 195mm・147mm |
| ドレンパン排水口(タンクの底で水を受ける皿の排水) | 図の下側へ292mm | 208mm・75mm | 211mm・367mm |
正面図の高さでも、給水の口の先は地面から276mmから250mmへ、26mm下がります(計算。図の読み取りに推測を含む)。給水と排水の配管は、付け直しが要る見込みです。
ヒートポンプと貯湯タンクをつなぐ配管
SRT-S372UZ から替えると、2つの機械をつなぐ配管は、市販品から三菱の別売部品に替わります。扱いの違いは次のとおりです。
- SRT-S372UZ の納入仕様書:市販の配管を使う扱い
- SRT-S377UZ の納入仕様書:三菱の別売部品を使う扱い。5m以下なら GT-KPSET5(32,500円)、5mを超えるなら GT-KP25(25mの配管1本で62,400円)と継手 GT-KPTGSET(19,500円)。値段はメーカーの資料の値段(税抜き)
- 配管の置き方:取り替えるときに床や壁の工事が要らないように配管することも求めている(2つの機械を近くに置くなど)
SRT-S377UZ の納入仕様書は、この配管を据え付けてから10年以内に取り替えるよう求めています。 取り替えないと配管が傷み、水が漏れるおそれがあるという理由です。
製品を入れ替えるときの配管と配線
据付工事説明書は、給湯機を買い替えるときは、配管と配線も入れ替えるよう求めています。やむを得ず今の部材を使う場合は、正常に使えることを確かめる決まりです。
今のふろの配管を使い続ける場合は、洗浄剤を入れたお湯を回して中を洗うこと(循環洗浄)と、水漏れの検査も書かれています。
替わる部品(リモコン・カバー)
リモコンセットと脚部カバー、防雪架台は型番が替わり、アンカーボルトやリモコン線などは同じ型番です。
替わるのはリモコンセット、脚部カバー、雪の多い地域で使う防雪架台で、サブリモコンは後継の資料に出てきません。 型番を表に並べます。
| 部品 | SRT-S372UZ(カッコ内はメーカーの資料の値段、税抜き) | SRT-S377UZ(カッコ内はメーカーの資料の値段、税抜き) |
|---|---|---|
| リモコンセット(台所と浴室) | RMCB-D2SE(40,000円) | RMCB-F7SE(70,000円・無線LANの部品入り) |
| サブリモコン | RMCB-KZ2(15,000円) | 納入仕様書にも別売部品のページにも無い |
| 脚部カバー(貯湯タンクの脚のまわりを隠すカバー) | GT-L370ZA(21,000円) | GT-L370ZB(21,000円) |
| 防雪架台の高置台(雪の多い地域でヒートポンプを高く置く台) | GT-124A-A(23,000円) | GT-124B-A(56,000円) |
| 防雪架台の防雪屋根/防雪板(雪の多い地域で台に付ける) | GT-124A-B(17,000円)/GT-124A-C(17,000円) | GT-124B-B(33,000円)/GT-124B-C(26,000円) |
| アンカーボルト | GZ-B1F | GZ-B1F(同じ) |
| 浴槽アダプター | GT-F761B/GT-F791B | GT-F761B/GT-F791B(同じ) |
| リモコン線 | LM-620B(20m)/LM-650B(50m) | LM-620B/LM-650B(同じ) |
| 風向ガイド/防雪カバー/ファン保護ルーフ | GT-137A/GT-127B/GT-134A | 同じ |
出どころ:WIN2K の SRT-S372UZ の別売部品、SRT-S377UZ の別売部品、各型番の納入仕様書
薄型のカバーは脚部カバー1つだけで、角形のように、けこみカバーと選ぶ形ではありません。
新しい本体に使えるリモコン
リモコンは本体に入っておらず、新しい本体に合うリモコンを必ず新しく買います。
SRT-S377UZ の納入仕様書では、リモコンセット RMCB-F7SE が取り付けに必ず要る部品で、選べるのはこれ1つです。届くのは台所の RMCB-KC7 と浴室の RMCB-BD7 の1台ずつです。
今の RMCB-D2SE は、新しい本体に使う部品として資料に載っていません。据付工事説明書にも、ほかの機種のリモコンをつないだときのエラーと、合うリモコンかを工事のあとに確かめる項目があります。
サブリモコンとカバーは使い続けられるか
SRT-S377UZ には、納入仕様書にも別売部品のページにもサブリモコンがありません。今の RMCB-KZ2 を付けられるかも書かれていないので、使いたい場合は業者に聞いてください(確認できず)。
今の脚部カバー GT-L370ZA を新しい本体に付けられるかも、資料に書かれていません(確認できず)。薄型の脚部カバーは、SRT-S376UZ から後継と同じ GT-L370ZB です。
機能の違い
台所リモコンの節電モードが無くなり、キラリユキープPLUSなどが加わります。
取扱説明書の機能の一覧(SRT-S372UZ・SRT-S377UZ)と納入仕様書で比べました。取扱説明書は角形と共用の1冊で、薄型も同じ列で読みます。
SRT-S377UZ で加わるのは、キラリユキープPLUS、湯はりモードと、標準のリモコンでのスマホ操作です。無くなるのは台所リモコンの節電モードです。 ほかに、特定のハウスメーカー向けの浴槽栓連動が加わります。
次の表の「何をする機能か」は、取扱説明書の説明をもとにまとめています。
| 機能 | SRT-S372UZ | SRT-S377UZ | 何をする機能か |
|---|---|---|---|
| キラリユキープPLUS | 無し | 有り | ふろの配管を通るお湯に深い紫外線を当てて、菌が増えるのを抑える。ボタンで当て続ける「キラリユ入浴」と、残り湯を洗濯に使う時刻に合わせて動く「キラリユ洗濯」も入る |
| 湯はりモード | 無し | 有り | お湯はりを、通常か、時間を短くする「お急ぎ」かから選ぶ |
| 浴槽栓連動 | 無し | 有り | 対応する自動の浴槽の栓と給湯機をつないで、いっしょに動かす(別売の GT-BC1 を使う)。特定のハウスメーカーが対応する自動の浴槽の栓をつないだ家だけで使え、つないでいないのに「入」にすると湯はりができずエラーになる |
| 節電モード(台所リモコン) | 有り | 無し | わかすお湯の量を抑えて、使う電気を減らす設定 |
| スマホでの操作 | 別売の GT-HEM2(30,000円。税抜き)などと三菱HEMS(家の電気の使い方をまとめて扱う三菱の仕組み)をそろえれば、アプリから一部の設定ができた | 標準のリモコンセットに無線LANの部品が入っていて、三菱のアプリで操作や設定ができる | スマホから給湯機を操作したり設定したりする |
ホットりたーんは初めから付いていない
薄型には、ふろの残り湯の熱をタンクの水に移す「ホットりたーん」が、どの世代にも付いていません。 だから、替えてこの機能を失うことはありません。
2018年の 取扱説明書 の表紙では、ホットりたーんの印が角形の SRT-S374U などに付き、薄型の SRT-S374UZ には付いていません。後継機種一覧表の薄型の行にも印がありません。
どちらにもある機能
次の機能は、SRT-S377UZ に替えたあとも付いています。
- ふろの自動運転と追いだき
- 自動たし湯と高温さし湯
- バブルおそうじ(お湯を抜くと、ふろの配管を細かい泡を含んだ水で自動で洗う)
- ハイパワー給湯(旧型にも付いていて、加わる機能ではない)
- チャイルドロック、インターホン、音声ガイダンス
- 残湯量の表示と、凍結を防ぐ運転
- わき上げ休止と満タンわき増し
- 給湯ガイド
製品ページに並ぶ機能
SRT-S377UZ が載る三菱の Sシリーズの製品ページ には、天気予報に合わせて昼にお湯をわかす「お天気リンクEZ」なども並んでいます。
旧型の製品ページは残っておらず、これらが旧型に無かったかは確かめられませんでした(確認できず)。上の表には、取扱説明書で確かめられた違いだけを載せています。
同じページで、角形の SRT-S377U に並ぶ「パカっとハンドル」と「耐震クラスS」は、薄型の SRT-S377UZ には並んでいません。
部品はいつまであるか
SRT-S372UZ の修理用の部品を三菱が持っておくとしている期間は、2027年までです(計算)。
三菱は、エコキュートの修理用の部品を、製造を打ち切ってから10年持っておくとしています(三菱のよくある質問、補修用性能部品の保有期間の表)。
WIN2K では、SRT-S372UZ のセットも、中のヒートポンプ SRT-MU452-SZ と貯湯タンク SRT-ST372UZ も、生産終了は2017年です。3つとも同じ年なので、期限に幅はありません。
部品を持っておくとしている期間は、2027年までと計算できます。月は書かれていないので、年までしか分かりません。
SRT-S372UZ は、2027年を過ぎると、三菱が修理用の部品を持っておくとしている期間の外になります。
三菱に修理を頼んだときの料金の目安
修理か交換かを考える材料として、三菱の 修理料金の目安 を挙げます。三菱の修理窓口に直接頼んだ場合の額で、技術料・部品代・出張料を含みます。
| 故障の内容 | 修理料金の目安(税込み) |
|---|---|
| お湯がわかない・出ない | 18,700円〜66,000円 |
| 同じ症状で、ヒートポンプの中の冷媒(熱を運ぶガス)の回路の故障だった場合 | 73,700円〜188,100円 |
| 水漏れ | 16,500円〜68,200円 |
| 見積もりのための診断 | 6,490円〜9,680円 |
製造から長くたった製品や、いくつもの部品を替える場合は、この目安を超えることがあるとされています。
旧型と後継の納入仕様書はどちらも、長く使うために3年に1度の定期点検(有料)を勧めています。
SRT-S372UZとSRT-S377UZの違いを調べる人向けの関連情報
ここからは、SRT-S372UZ 以外の型番から替える場合と、交換の前に確かめておきたいことをまとめます。次の順に見ていきます。
- SRT-S377UZ に替わるほかの旧型番
- 430Lの型番
- ヒートポンプだけ替えられるか
- 見積書で確かめること
- 補助金の対象か
SRT-S377UZに替わるほかの旧型番
SRT-S37UZ から SRT-S376UZ までの薄型も、もっと古い SRT-HP37WUXZ7・8 も、SRT-S377UZ に替わります。
370Lの薄型では、SRT-S37UZ、SRT-S373UZ、SRT-S374UZ、SRT-S375UZ、SRT-S376UZ も SRT-S377UZ に替わります(後継機種一覧表と WIN2K)。
表の部品の保有期限は、セットと中の2つの機械の生産終了の年に10年を足した年です(計算)。3つの年が違う型番は、幅で書きました。
| 旧型番 | 部品の保有期限(計算) | 発売日 | リモコンセット | 減圧弁/年間給湯保温効率 | メーカーの資料の値段(税抜き・リモコン別。カッコ内は SRT-S377UZ のほうが高い額で、目安) |
|---|---|---|---|---|---|
| SRT-S37UZ | 2026年まで(今年。セットと中の2つの機械は2016年に生産終了。月は分からないので、すでに過ぎている場合もある) | 2014年8月1日 | RMCB-D1SE または RMCB-1SE | 280kPa/2.8 | 920,000円(480,000円) |
| SRT-S372UZ | 2027年まで(セットと中の2つの機械は2017年に生産終了) | 2016年7月8日 | RMCB-D2SE | 280kPa/2.8 | 920,000円(480,000円) |
| SRT-S373UZ | 2028〜2029年ごろまで(中の2つの機械は2018年、セットは2019年に生産終了) | 2017年7月11日 | RMCB-D3SE | 280kPa/2.8 | 920,000円(480,000円) |
| SRT-S374UZ | 2030〜2032年ごろまで(セットとヒートポンプは2022年、中の貯湯タンクは2020年に生産終了) | 2018年7月31日 | RMCB-D4SE | 280kPa/3.0 | 960,000円(440,000円) |
| SRT-S375UZ | セットとヒートポンプからは2033年まで(どちらも2023年に生産終了)。中の貯湯タンクは生産終了の年が書かれておらず、期限が前後するかは確認できず | 2020年8月3日 | RMCB-D5SE | 280kPa/3.0 | 995,000円(405,000円) |
| SRT-S376UZ | 確認できず(生産終了の年が空欄) | 2023年1月10日 | RMCB-F6SE または RMCB-F6SE-T | 290kPa/3.0 | 1,380,000円(20,000円) |
| SRT-S377UZ(後継) | ― | 2025年6月2日 | RMCB-F7SE | 290kPa/3.0 | 1,400,000円 |
旧型番の値段は、WIN2K の各ページに載っている値段です。出どころ:WIN2K の SRT-S37UZ/SRT-S373UZ/SRT-S374UZ/SRT-S375UZ/SRT-S376UZ の各ページと、各型番の納入仕様書・取扱説明書
旧型番ごとに違うところ
SRT-S372UZ の場合と違うところを、旧型番ごとに並べます。
- SRT-S374UZ・SRT-S375UZ・SRT-S376UZ:納入仕様書の上で、ヒートポンプの配管がすでに三菱の別売部品。見積もりでこの配管をそのまま使うと言われたら、付けた年を業者に確かめる(10年以内の取り替えが求められている)
- SRT-S374UZ:中のヒートポンプ SRT-LU454-SZ だけ幅809×奥行き300mmで、後継(幅800×奥行き285mm)では少し小さくなる。重さは52kg
- SRT-S37UZ:中のヒートポンプが、角形と同じ型番の SRT-MU45-S
- SRT-S375UZ:キラリユキープ(PLUSではないもの)と、特定のハウスメーカー向けの浴槽栓連動がすでに付いていた
- SRT-S376UZ:減圧弁がすでに290kPaで、仕様表の幅と奥行きの書き方も脚部カバーの型番も後継と同じ。無線LAN付きのリモコンセット RMCB-F6SE-T も選べた
- 置く向き:SRT-S374UZ 以降は、その時代の説明書に標準配置の図しかないので、標準配置で置かれている見込み(推測)
- 接続口:SRT-S374UZ は図の数字が後継と全部同じ。SRT-S37UZ・SRT-S373UZ は SRT-S372UZ と同じ並び。SRT-S375UZ・SRT-S376UZ は、給水の口の図の数字が後継と少し違う
- 給水の止水栓:SRT-S373UZ から本体に組み込み済み。SRT-S37UZ は市販品を付ける扱い
- 節電モードとサブリモコン:どの旧型番から替えても節電モードは無くなり、サブリモコン(RMCB-KZ1〜RMCB-KZ6)に当たるものは後継の資料に出てこない
- 運転音:SRT-S374UZ・SRT-S375UZ の納入仕様書には後継と同じ測り方の値もあり、冬の条件の56dBが後継では55dB
末尾に記号の付く型番と、もっと古い型番
このほか、次の型番は、SRT-S377UZ に替わるか、後継の無い扱いです。
- SRT-HP37WUXZ7・SRT-HP37WUXZ8(2012〜2013年度の発売):後継機種一覧表で SRT-S372UZ と同じ行で、WIN2K の今の製品も SRT-S377UZ。新しいほうの SRT-HP37WUXZ8 でも2014年に生産終了で、部品の保有期限は2024年に過ぎている(計算)
- SRT-HP37WUXZ8 のヒートポンプ:高さ638mmで、SRT-S377UZ では715mmになり、77mm高くなる(計算)。減圧弁は280kPa、効率は2.7
- 型番に U の付かない薄型(SRT-S37Z・SRT-S372Z・SRT-S373Z):後継機種一覧表で後継の無い扱い(生産完了)で、WIN2K にも今の製品の表示が無い。今の三菱の薄型は、U の付くハイパワー給湯の型だけ
U の付かない SRT-S372Z から薄型の SRT-S377UZ に替えると、給湯の圧力は170kPaから290kPaになり、水道の水圧が300kPa以上ある場所で使う決まりになります(U の付かない型は200kPa以上)。
勧められたら、家の水道の水圧がこの条件に合うかを業者に測ってもらってください(SRT-S372Z の納入仕様書)。
海の近くで使う耐塩害仕様(-BS)
末尾に「-BS」が付く耐塩害仕様は、海の近くなど、塩の害を受ける地域で使う型です。370Lの SRT-S37UZ-BS から SRT-S376UZ-BS は、どれも WIN2K で今の製品が SRT-S377UZ-BS です。
- 値段:SRT-S377UZ-BS は受注生産で、メーカーの資料の値段は税抜き・リモコン別で1,440,000円
- 430L:SRT-S43UZ-BS から SRT-S436UZ-BS は SRT-S437UZ-BS(税抜き・リモコン別で1,550,000円)
- 給湯の圧力:SRT-S372UZ-BS の280kPaから、SRT-S377UZ-BS の290kPaへ上がる(耐塩害でない型と同じ)
- 補助金:三菱の補助金のページで耐塩害仕様も対象とされ、国の検索でも SRT-S377UZ-BS は7万円の扱いで載っている
430Lの場合(SRT-S437UZ)
430Lも、替えたときに変わることの多くは370Lと同じです。
430Lの SRT-S432UZ の後継は SRT-S437UZ です(WIN2K と後継機種一覧表)。SRT-S372UZ と同じ2016年7月8日の発売です。
SRT-S432UZ から替える場合も、次の点は370Lと同じです。
- 貯湯タンクの上から見た大きさ(1120mm×430mm)と、仕様表の幅と奥行きの書き方が入れ替わること
- リモコンが RMCB-F7SE に替わり、ヒートポンプの配管が三菱の別売部品になること
- 減圧弁が280kPaから290kPaへ上がること
- 補助金が7万円で、性能の上乗せが付かないこと
| 項目 | SRT-S432UZ → SRT-S437UZ |
|---|---|
| メーカーの資料の値段(税抜き・リモコン別) | 1,000,000円 → 1,510,000円(510,000円高い。目安) |
| リモコンを足した値段(税抜き) | 1,040,000円 → 1,580,000円(540,000円高い。目安。計算) |
| 部品の保有期限(旧型番。計算) | 2027年まで(セットと中の2つの機械が2017年に生産終了) |
| 後継の2つの機械の型番 | ヒートポンプ SRT-MU517-SZ、貯湯タンク SRT-ST437UZ |
| 貯湯タンクの高さ | 2150mm(同じ) |
| ヒートポンプの寸法と重さ | 715×800×285mm で同じ。46kg → 39kg |
| 貯湯タンクの重さ(カッコ内は水を満たしたとき) | 88kg(518kg) → 84kg(514kg) |
| 年間給湯保温効率 | 2.8 → 3.0 |
| 春や秋の条件の加熱能力(カッコ内は消費電力) | 6.0kW(1.32kW) → 5.1kW(1.15kW)。表示は0.9kW小さいが、SRT-S437UZ は最大6.0kWで運転すると納入仕様書に注記がある |
| ヒートポンプの運転音(春や秋/冬) | 42dB/45dB(音圧レベル) → 55dB/57dB(音響パワーレベル)。測り方が違うので比べられない |
| 補助金(国に登録した業者に頼んだ場合) | 7万円 |
出どころ:WIN2K の SRT-S432UZ・SRT-S437UZ のページ、納入仕様書の SRT-S432UZ と SRT-S437UZ、三菱の価格一覧表
430Lのほかの旧型番と搬入
SRT-S43UZ から SRT-S436UZ も SRT-S437UZ に替わります。部品の保有期限は型番によって2026年から2033年までで、SRT-S436UZ は確認できません(計算)。
- SRT-S43UZ:2026年まで(今年。月が分からないので、すでに過ぎている場合もある)
- SRT-S433UZ:2028年まで(370Lの SRT-S373UZ と違い、セットも中の2つの機械も2018年に生産終了)
- SRT-S434UZ:2030〜2032年ごろまで(中の貯湯タンクは2020年に生産終了)。中のヒートポンプ SRT-LU604-SZ は幅809×奥行き300mm
- SRT-S435UZ:セットとヒートポンプからは2033年まで(中の貯湯タンクの年は確認できず)
- SRT-S436UZ:確認できず(生産終了の年が空欄)
430Lの貯湯タンクは高さが2mを超えます。搬入の通り道は家ごとに違うので要確認です。地震への強さの区分は、370Lと同じく1階で A です。
ヒートポンプだけ替えられるか
ヒートポンプだけを新しい型に替えて今の貯湯タンクとつなぐ方法は三菱の資料に出てこず、補助金の対象にもなりません。
三菱の公開資料には、片方だけ新しい型に替えて、古いもう片方とつなぐ方法は出てきません。 資料の書き方は次のとおりです。
- 据付工事説明書の表紙:SRT-S377UZ の説明書は角形と共用の1冊で、薄型は型番の末尾に Z が付くと書く。貯湯タンクとヒートポンプの組み合わせが違うと、正しく動かないとしている
- エラーの一覧:同じ説明書に、ほかの機種のヒートポンプをつないだときの項目がある
- 薄型専用の型番:SRT-S372UZ の SRT-MU452-SZ も、SRT-S377UZ の SRT-MU417-SZ も薄型だけの型番で、角形の SRT-MU417-S とも違う
ヒートポンプ単体の型番と値段
WIN2K と価格一覧表には、ヒートポンプ SRT-MU417-SZ(520,000円)と貯湯タンク SRT-ST377UZ(880,000円)の単体の値段も載っています(メーカーの資料の値段、税抜き)。
WIN2K で旧型の SRT-MU452-SZ を調べると、今の製品として SRT-MU417-SZ が出ます。ただ、これは製品の流れを示すもので、古い貯湯タンクにつないでよいとはどこにも書かれていません(推測)。
見積もりで「ヒートポンプだけの交換」を勧められたら、同じ型番の修理用の部品なのか、三菱が認めた組み合わせなのかを業者に聞いてください(要確認)。
ヒートポンプだけの交換と補助金
補助金の面でも、ヒートポンプだけを替える工事は対象になりません。国の補助は、新品の本体(貯湯タンクとヒートポンプの組み)を丸ごと取り付ける工事が対象です(国の よくある質問(リフォーム工事))。
国の対象製品の検索にも、三菱のヒートポンプだけの型番(SRT-MU で始まる型番)は載っていません。
見積書で確かめること
本体のほかに、欠かせない部品と工事が見積書に載っているかを確かめます。
下の表の部品と工事は、本体(貯湯タンクとヒートポンプ)とは別に、見積書に載るはずのものです。
表は、SRT-S377UZ の納入仕様書の部品の表と、据付工事説明書、別売部品のページ を突き合わせて作りました。
| 品目 | 要るか | 型番 | メーカーの資料の値段(税抜き) |
|---|---|---|---|
| リモコンセット(台所と浴室) | 必ず(本体に入っていない) | RMCB-F7SE | 70,000円 |
| リモコン線(台所と浴室のリモコンをつなぐ線) | 必ず(長さで選ぶ) | LM-620B(20m)または LM-650B(50m) | 3,000円/7,500円 |
| ヒートポンプの配管(2つの機械の間が5m以下のとき) | 必ず | GT-KPSET5 | 32,500円 |
| ヒートポンプの配管(5mを超えるとき) | 必ず | GT-KP25(25mの配管1本。要る長さの分)と継手 GT-KPTGSET | 62,400円+19,500円で81,900円から(GT-KP25 が2本要る長さなら、その分増える) |
| シーリングテープ(屋外の樹脂の配管を日光から守るテープ) | 屋外に出る樹脂の配管には必ず使うと据付工事説明書にある | GT-S40B | 4,500円 |
| 浴槽アダプター | 必ず要る部品。今の三菱のものを使い続ける場合もある(水漏れの検査をする) | GT-F761B(まっすぐな形)または GT-F791B(L字の形) | 各5,000円 |
| アンカーボルト | 必ず(薄型は4本使う) | GZ-B1F(30本入り) | 16,000円(30本入りの箱の値段) |
| L型座金(脚を留める金具) | 必ず(4個) | 本体に同梱 | ― |
| アース棒(漏電したときに電気を地面に逃がす棒) | 必ず | GT-30F | 1,500円 |
| ヒートポンプを載せる台 | 必ず。雪の多い地域でなければ市販の簡易基礎2個(許容荷重0.4kN以上)。雪の多い地域では、防雪架台の高置台・防雪屋根・防雪板と防雪カバーの4つを全部使う(据付工事説明書) | 市販品/GT-124B-A・GT-124B-B・GT-124B-C・GT-127B | 簡易基礎は公式の値段なし/雪の多い地域は56,000円+33,000円+26,000円+24,000円で139,000円(計算) |
| 風向ガイド・防雪カバー・ファン保護ルーフ(ヒートポンプに付ける部品) | 必要に応じて1つ(雪の多い地域では防雪カバー GT-127B が要る。上の行の139,000円に含めてある) | GT-137A/GT-127B/GT-134A | 11,000円/24,000円/3,000円 |
| 脚部カバー | 好みで(薄型はこれ1つだけ) | GT-L370ZB | 21,000円 |
| 上部振れ止め金具と、壁に留めるアンカーボルト | 必要に応じて | GZ-TS3 と GZ-B2F(50本入り) | 2,000円/15,000円 |
| 浴槽栓連携アダプターセット | 浴槽栓連動を使う場合 | GT-BC1 | 30,000円 |
| 給水・給湯・ふろの配管、保温材、凍結を防ぐヒーター、パテ | 必ず | 市販品 | 公式の値段なし |
| 流量調整バルブか流量絞り弁(貯湯タンクより上の階へお湯を送るとき) | 上の階へ送る家は必ず(据付工事説明書) | 市販品 | 公式の値段なし |
| 排水の配管、排水ホッパー(排水を受ける口)、ドレン配管(運転中に出る水を流す管) | 必ず | 市販品 | 公式の値段なし |
| 電源ブレーカー、電源の線、2つの機械をつなぐ電源通信線、アース線とアース線の接続端子、それぞれを通す管(リモコン線の管も) | 必ず | 市販品 | 公式の値段なし |
| ふろの配管の洗浄剤 | 必要なとき | BJ-070L | 2,000円 |
表の「電源通信線」は2つの機械の間の線で、リモコン線とは別の線です。薄型の部品の表には、角形で使う脚固定金具 GZ-6EとワイドL型座金 GZ-FWL1 の行がありません。
薄型で確かめること
薄型では、置く向き、見積書の型番の末尾、水道の水圧を確かめてください。 ほかに確かめたい点も並べます。
- 置く向き:今ヒートポンプが貯湯タンクの右にある逆向きの置き方なら、置き直しの工事が見積もりに入っているか
- 型番の末尾が UZ か:角形の SRT-S377U や SRT-S377 だと貯湯タンクが幅630mm・奥行き760mmになり、今の場所に入らないおそれがある
- 水道の水圧:300kPa以上あるか。今 SRT-S372UZ が使えていれば同じ条件で、750kPaを超える地域は減圧弁を足す
- 置く場所:2階以上や屋内に置く薄型の型は無い。今の貯湯タンクが屋外の地面以外にあれば、どう置くかを聞く
- 上の階へお湯を送る家か:流量調整バルブが見積書にあるか、今のものを使い続けるのかを聞く
- 雪の多い地域か:防雪架台の高置台・防雪屋根・防雪板と防雪カバーの4つが見積書にあるか
見積もりの段階で業者に聞いておくこと
配管と配線を新しくするかと、補助金の申請をその業者がするかは、見積もりの段階で聞いておいてください。 ほかの点も合わせて並べます。
- 配管と配線を新しくするか:給湯機を買い替えるなら配管と配線も入れ替える、というのが据付工事説明書の求め
- 電力会社への申請:エコキュートは電気料金の割引を使えることがあり、機種が変わったときも家の人から電力会社への申請が要ると据付工事説明書にある。案内があるかを聞く
- 電気の工事:単相200Vの回路が要り、電気工事士の資格を持つ人が2つの機械の両方にアースの工事をする決まり(納入仕様書)。見積もりに入っているかを聞く
- 古い本体の取り外しと処分:三菱の資料に扱いが見当たらなかった(確認できず)。見積書に入っているかは要確認
- 補助金の申請:その業者が国に登録しているか(給湯省エネ事業者)、補助金を工事代金から引くのか現金で戻すのか、申請の手数料を取るかを聞く(次の「補助金の対象か」)
- 本体と工事を1つの契約にするか:本体を自分で買って取り付けだけを頼むと、補助は受けられない
- 年末が近いときの日程:12月31日までに工事を終え、業者が補助金を申請できる日程になっているか
補助金の対象か
SRT-S377UZ は補助の対象の機種ですが、性能の上乗せは付きません。
SRT-S372UZ からの買い替えなら、国に登録した業者と契約して SRT-S377UZ を取り付けると、1台7万円です。
国の補助対象製品の検索(SRT-S377UZ)と、三菱の給湯省エネ2026事業のページ の両方に載っています。三菱のページの補助額も70,000円です。
角形の SRT-S377U は10万円ですが、薄型の SRT-S377UZ は3万円少ない7万円です。 型番の末尾の Z で額が変わるので、補助の額は型番と合わせて業者に確かめてください。
上乗せが付かないわけと、型番ごとの注意
薄型の上乗せには効率3.2以上が要りますが、SRT-S377UZ は3.0なので、補助は基本の7万円だけです(計算)。確かめた所と、型番ごとの注意を並べます。
- 薄型の区分:薄型は、タンクの中でお湯をためる容器(貯湯の缶)が複数ある型として扱われ、このあとの「補助の金額と上乗せの条件」の表の「2つ以上」の行(タンクの中の容器の数で数える)に入る(SRT-S377UZ の納入仕様書の区分名と、国のエコキュートのページ の区分の表)。目標の値は3.0で、上乗せには0.2を足した3.2以上が要る
- 国の検索の絞り込み:性能の上乗せの条件に合うものに絞ると、SRT-S377UZ は0件。同じ日に同じ絞り込みで、角形の SRT-S377U は出てくる
- 本体だけで条件を満たす:国の検索では、SRT-S377UZ は本体だけで補助の条件を満たす機種として載っている。三菱のページの表には、リモコン RMCB-F7SE の型番も並んでいる(どのみち必ず買うリモコン)
- 430L:SRT-S437UZ も効率3.0で、同じく7万円
- 耐塩害仕様:三菱のページでは、末尾に -BS などが付く型も対象。国の検索でも、SRT-S377UZ-BS は7万円の扱い
- 最大12万円の額:三菱のページの「最大12万円」は、SRT-S372UZ からの買い替えでは7万円になる
- 性能が下がる機器は対象外:薄型の旧型番の効率は2.7〜3.0で、どれも SRT-S377UZ の3.0より高くないので、これには当たらない
補助を受けられる頼み方
給湯省エネ2026事業の補助を受けるには、国に登録した業者に、本体と取り付けの工事をまとめて頼む必要があります。
- 補助を受けられるのは、国に登録した業者(給湯省エネ事業者)と工事の契約を結んで取り付けた場合だけです。登録していない業者と契約すると、補助の対象になりません(国のトップページ、国の対象要件の詳細のページ)
- 見積もりを出した業者が登録しているかは、国の 給湯省エネ事業者の検索 で調べられます。ただ、このページに載っているのは名前を出すことを希望した業者だけなので、載っていなければ業者に直接聞いてください
- 補助金の申請と受け取りは業者がします。家の人が自分で申請することはできません(国の申請手続きの詳細のページ)
- 補助金は、業者が工事代金に充てるか、現金で払い戻すかのどちらかで戻ってきます(現金のときは、業者に補助金が入ってから2か月以内)。どちらにするかと、申請の手数料を取るかどうかは、業者と結ぶ国の決まった書類(共同事業実施規約)で決めます(国の申請手続きの詳細のページ)
補助の対象にならない場合
機種が対象で、登録した業者に頼んだ場合でも、次の頼み方や工事では補助を受けられません(国の対象要件の詳細のページと、国の よくある質問(リフォーム工事))。
- 本体を自分で買い、取り付けだけを業者に頼んだ場合
- 自分で取り付けた場合
- 工事の契約を結ぶ前に工事を始めた場合
- ヒートポンプだけを替えた場合。補助の対象は、新品の本体(貯湯タンクとヒートポンプの組み)を丸ごと取り付ける工事です
工事を始める日と申請の期限
2025年11月28日以降に、給湯器の取り付けを始めた工事が対象です。 見積もりや現場の下見は、工事を始めたことに入りません(国の対象要件の詳細のページと、国のよくある質問(リフォーム工事))。
- 補助金の申請は、工事が終わって引き渡されたあと(または給湯器を使い始めたあと)に業者が出し、受付は予算の上限に達した時点で終わります(遅くとも2026年12月31日まで)。このため、12月31日までに工事を始めるだけでは足りず、工事を終えて業者が申請を出すところまでを間に合わせる必要があります(国の申請手続きの詳細のページと、国の対象要件の詳細のページから言えること)
- 業者は、工事を始めたあとに「申請の予約」(予算を一定の期間確保しておく手続き)を出すこともでき、予約の受付は遅くとも2026年11月16日までです。予約をするかどうかは業者が決めます(国の申請手続きの詳細のページ)
- 予算に対して申請がどれだけ出ているかは、国のサイトで毎日午前中に更新されています。最新は、国の 補助金の申請額の推移のページ で見てください
補助の金額と上乗せの条件
補助は、エコキュート1台につき7万円(基本額)です。 省エネの性能が高い機種には、3万円が足されます(国の対象要件の詳細のページ)。
3万円が足されるのは、年間給湯保温効率が国の2025年度の目標の値より0.2以上高い機種です。目標の値は、貯湯タンクの数と容量、一般地向けか寒冷地向けかで決まっています(国のエコキュートのページ)。
表のカッコの中は、目標の値に0.2を足した計算で、この値以上なら3万円が足されます。
| 貯湯タンクの数と容量 | 一般地向けの目標の値(3万円が足される効率) | 寒冷地向けの目標の値(3万円が足される効率) |
|---|---|---|
| 1つ・320L未満 | 3.1(3.3以上) | 2.7(2.9以上) |
| 1つ・320L以上550L未満 | 3.5(3.7以上) | 2.9(3.1以上) |
| 1つ・550L以上 | 3.2(3.4以上) | 2.7(2.9以上) |
| 2つ以上 | 3.0(3.2以上) | 2.7(2.9以上) |
| 少人数の世帯向けの機種 | 3.0(3.2以上) | 2.7(2.9以上) |
古い電気温水器(2万円)や電気蓄熱暖房機(4万円)を外す場合にも上乗せがありますが、エコキュートを外しても上乗せはありません。(国の対象要件の詳細のページの注記)
