三菱のエコキュート SRT-S372(370L・2016年7月発売)の後継は、SRT-S377(2025年6月発売)です。容量や置き場所の広さ、ふだんの給湯の圧力は変わりません。
主に変わるのは、機械どうしをつなぐ配管、給水と給湯の接続口の位置、効率、いくつかの機能と値段です。
SRT-S377 は、国の補助金(省エネの給湯器への買い替えを補助する「給湯省エネ2026事業」)の対象です。効率の高い機種への上乗せも付くので、国に登録した業者と契約して取り付ければ1台10万円です。
補助金の申請は工事が終わったあとに業者が出し、受付は遅くとも2026年12月31日までです。三菱が SRT-S372 の修理用の部品を持っておくとしている期間は、計算すると2027〜2028年ごろまでです。
SRT-S372とSRT-S377の違い
ここでは、SRT-S372 を SRT-S377 に替えたときに変わることと変わらないことを、項目ごとに見ていきます。まとめのあと、次の順に取り上げます。
- 数字の表
- 置き場所と基礎
- 付け直す配管
- 替わる部品
- 機能
- シャワーの勢い
- 修理用の部品がいつまであるか
結論:交換で変わること
変わるのは機械とリモコンの型番、配管と接続口の位置、効率、機能、値段で、容量と置き場所の広さは変わりません。
SRT-S372 の後継が SRT-S377 であることは、三菱の業者向けサイト WIN2K の SRT-S372 のページ で確かめました。
三菱の 後継機種一覧表(2025年5月現在) でも、SRT-S372 と同じ行の右端に SRT-S377 が載っています。
エコキュートは、ヒートポンプ(外の空気の熱でお湯をわかす、屋外に置く機械)と、貯湯タンク(わかしたお湯をためておく背の高いタンク)の2つの機械でできています。
SRT-S377 に替えると変わること
2つの機械とリモコンの型番、2つの機械をつなぐ配管、給水と給湯の接続口の位置、効率、いくつかの機能と値段が変わります。
1つずつ並べると、次のとおりです。
- 2つの機械が、どちらも別の型番になる。ヒートポンプは SRT-MU452-S から SRT-MU417-S へ、貯湯タンクは SRT-ST372 から SRT-ST377 へ
- リモコンが RMCB-D2SE から RMCB-F7SE(無線LANの部品が入ったもの)に替わる。リモコンは本体に入っていないので、新しく買う
- ヒートポンプと貯湯タンクをつなぐ配管が、市販品から三菱の別売部品に替わり、付けてから10年以内の取り替えを求められる
- 給水と給湯の接続口の位置が、納入仕様書(寸法や部品を業者向けにまとめた三菱の書類)の図で、給湯の口は横に約60mm、給水の口は横に約34mm動いている。この2本の配管は付け直しが要る見込み(図の数字からの推測)
- 年間給湯保温効率(1年を通して、使った電気に対してどれだけお湯をわかせたかを表す数字。大きいほど電気が少なくて済む)が3.4から3.8へ、約12%大きくなる
- 機能では、お湯に深い紫外線を当てて菌が増えるのを抑える「キラリユキープPLUS」などが加わり、台所リモコンの「節電モード」が無くなる。スマホからの操作は、標準のリモコンで使えるようになる
- 貯湯タンクに付ける別売のカバー(脚部カバーと、タンクの下の部分に付けるけこみカバー)の型番が替わる
- 台所と浴室のリモコンに足して付けるサブリモコン(SRT-S372 では RMCB-KZ2)が、SRT-S377 の納入仕様書にも別売部品のページにも載っていない。今サブリモコンを使っている場合は、替えたあとも使えるかを業者に聞く(確認できず)
- 給水の止水栓(水を止める栓)は、SRT-S372 では市販品を付けていたが、SRT-S377 では本体に組み込まれている
- メーカーの資料の値段(税抜き・リモコン別)は 410,000円高い(目安)
SRT-S377 に替えても変わらないこと
容量や置き場所に関わる数字、ふだんの給湯の圧力などは、SRT-S372 と SRT-S377 で同じです。
- どちらも三菱のSシリーズで、370L・角形(薄型ではない形)・追いだきフルオート(お湯はり・保温・たし湯・追いだきを自動でする型)・一般地向け(寒冷地向けではない型)
- ヒートポンプの寸法(高さ715×幅800×奥行き285mm)、貯湯タンクの幅630mmと奥行き760mm、脚を留める位置
- ふだんの給湯の圧力(どちらも180kPa。kPaはキロパスカルと読む圧力の単位)
- お湯を抜くと、ふろの配管を細かい泡を含んだ水で自動で洗う「バブルおそうじ」
- 脚を留めるアンカーボルト、浴槽アダプター(浴槽の壁の、お湯が出入りする口に付ける部品)、リモコン線の型番
- 1階に置いたときの地震への強さの区分(標準の留め方でどちらもS)
数字で比べる表
容量、ヒートポンプの寸法、ふだんの給湯の圧力は、SRT-S372 と SRT-S377 で同じです。
ヒートポンプは7kg軽くなり、年間給湯保温効率は3.4から3.8へ約12%大きくなります。 運転音だけは測り方が違うので、数字を並べて比べられません。
次の表では、2つの型番の違いを左から2番目の列にまとめました。
| 項目 | 違い | SRT-S372(旧) | SRT-S377(後継) |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 約9年新しい | 2016年7月8日 | 2025年6月2日 |
| 生産終了 | ― | 2018年(月は書かれていない) | 今の製品 |
| メーカーの資料の値段(税抜き・リモコン別) | 410,000円高い(目安) | 800,000円(販売が終わった時点) | 1,210,000円 |
| タンクの容量 | 同じ | 370L | 370L |
| ヒートポンプの型番 | 別の型番 | SRT-MU452-S | SRT-MU417-S |
| 貯湯タンクの型番 | 別の型番 | SRT-ST372 | SRT-ST377 |
| ヒートポンプの寸法(高さ×幅×奥行き) | 同じ(右の側面の配管カバーの出っ張りは70mmから65mmへ) | 715×800×285mm | 715×800×285mm |
| ヒートポンプの重さ | 7kg軽い | 46kg | 39kg |
| 貯湯タンクの寸法(高さ×幅×奥行き) | 高さが10mm低い | 1830×630×760mm | 1820×630×760mm |
| 貯湯タンクの重さ(カッコ内は水を満たしたとき) | 2kg重い | 61kg(431kg) | 63kg(433kg) |
| 減圧弁(ふだんの給湯の圧力) | 同じ | 180kPa | 180kPa |
| 逃し弁(安全のための弁) | 安全のための値で、ふだんの圧力ではない | 193kPa | 197kPa |
| 年間給湯保温効率 | 0.4大きい(約12%。計算) | 3.4(2011年版のJISで表示) | 3.8(2018年版のJISで、ふろの残り湯の熱を回収する機能が無い場合の値) |
| ヒートポンプの運転音(春や秋の条件/冬の条件) | 測り方が違うので比べられない | 38dB/43dB(音圧レベル) | 51dB/55dB(音響パワーレベル) |
| 使える浴槽の大きさの目安 | 大きい浴槽の目安が広がった | 220〜350L | 220〜400L |
出どころ:WIN2K の SRT-S372 と SRT-S377 のページ、納入仕様書の SRT-S372 と SRT-S377
メーカーの資料の値段と、リモコンを足した値段
表の値段は、三菱の業者向けサイト WIN2K に載っている値段です。三菱は、業者が見積もりを作るときの基準にする値段で、一般の人に売る値段ではないと書いています。
SRT-S372 の値段は、販売が終わった時点(2018年)のものです。SRT-S377 のほうが 410,000円高いのは、販売が終わった時点の値段と今の値段の差なので目安です(計算)。
値段の差は目安で、工事費を含めて実際に払う値段ではありません。
リモコンを足すと、SRT-S372 は 840,000円(RMCB-D2SE の 40,000円を足す)、SRT-S377 は 1,280,000円(RMCB-F7SE の 70,000円を足す)で、差は 440,000円です(どれも税抜き。目安。計算)。
SRT-S377 の 1,280,000円は、三菱の 価格一覧表 の「本体+リモコン」の値段と同じです。
年間給湯保温効率の比べ方
年間給湯保温効率は、お湯とふろの保温に使えた熱を、使った電気で割った数字です。
JIS(日本産業規格。国が定めた、製品の測り方などの決まり)は2018年に改められ、ふろの残り湯の熱を回収する機能がある場合の値も表示されるようになりました。
三菱は SRT-S374・SRT-S376 などの納入仕様書に、この機能が無い場合の2018年版の値は2011年版の値と同じだと書いています。
SRT-S372 にこの機能は無く、SRT-S377 の3.8もこの機能が無い場合の値なので、3.4とそのまま比べられます。実際の値は、使い方や地域で変わります。
運転音と、使える浴槽の大きさ
運転音の2つの数字は、春や秋の条件(外の気温16℃)と冬の条件(外の気温7℃)で測った値です。
音圧レベルと音響パワーレベルは、測り方の違う2つの数え方で、数字の大きさをそのまま比べられません。
使える浴槽の大きさの目安は、納入仕様書の注意事項に書かれている値です。
置き場所と基礎はそのまま使えるか
置き場所に関わる数字は、納入仕様書の図でどれも同じです。
今の置き場所と基礎の位置は、そのまま合う見込みです(図の数字が同じことからの推測)。同じだった数字は、次のとおりです。
- 貯湯タンクの幅630mm・奥行き760mm
- 脚を留めるアンカーボルトの位置(横方向に 67・248・248・67mm、奥行き方向に 534mm)と、アンカーボルトの型番 GZ-B1F
- ヒートポンプの寸法(715×800×285mm)と、据え付けるボルトの間隔 500mm
- ヒートポンプを載せる台(簡易基礎)に求める強さ:どちらも、載せてよい重さの目安(許容荷重)が0.4kN以上(kNは力の単位)。SRT-S372 の納入仕様書にあった「奥行き700mm以上」の書き方は、SRT-S377 の納入仕様書には無い
今の基礎を使い続けるときに確かめること
今の基礎にひび割れや傾きがないかは、家ごとに違います(要確認)。
SRT-S377 の 納入仕様書 と 据付工事説明書(工事をする業者向けの三菱の説明書)が貯湯タンクに求めることは、次のとおりです。
- 国土交通省の告示第1447号に合った据え付けにすること
- 水を満たすと 433kg になる貯湯タンクを載せること
- コンクリートの強さ(圧縮強度)が18MPa以上(MPaはコンクリートの強さの単位)
- アンカーボルトが引き抜かれる力に12kN以上耐えること。地震への強さの区分などによっては、これより低い値でよい場合がある
- 脚をそれぞれアンカーボルトで基礎に直接留めること
今の基礎をそのまま使うと言われたら、これを満たしているかを業者に聞いてください。
2階以上や屋内に置いているとき
置く階で条件が変わります。 地震への強さの区分(日本建築センターの指針にもとづく、S・A・Bの区分)は、1階や地面に置いて標準の留め方(アンカーボルト3本)をすれば、SRT-S372 も SRT-S377 も S です。
一方、屋内や2階以上に置くときは、「エマージェンシーストップ機能」(三菱の呼び名)の付いた「D」の付く型を選び、タンクの上部を2か所で壁に留めることになっています(納入仕様書)。
この機能が何を止めるのかは、資料に説明がありません。据付工事説明書のエラーの一覧には、「D」の付く型だけの項目として水漏れの検知があります。
SRT-S377 そのものは、屋内や2階以上に置く型ではありません。Sシリーズの一般向けの型番に「D」の付く型は、WIN2K の検索では見当たりませんでした。
今の貯湯タンクが2階以上や屋内にある場合は、どの型番が勧められているかを業者に確かめてください(要確認)。
付け直す配管
ヒートポンプと貯湯タンクをつなぐ配管が三菱の別売部品に替わり、給水と給湯の2本の配管も付け直しが要る見込みです。
給水と給湯の接続口の位置
給水と給湯の接続口の位置が変わるので、その2本の配管は付け直しが要る見込みです(図の数字からの推測)。
貯湯タンクを上から見た配管の位置の図(納入仕様書の3ページ)で、横の位置を比べると次のとおりです。横の位置は、貯湯タンクの真ん中の線からの距離です。
| 接続口 | 動く量(計算) | SRT-S372 | SRT-S377 |
|---|---|---|---|
| 給湯 | 横に約60mm | 真ん中の線から左へ43mm | 真ん中の線から右へ17mm |
| 給水 | 横に約34mm | 真ん中の線から右へ47mm | 真ん中の線から右へ81mm |
| ふろの往き・戻り(浴槽へお湯を送る管と、浴槽から戻す管) | 同じ | 右へ185mm・255mm | 右へ185mm・255mm |
図の下の辺(接続口が並ぶ側の外形線)からの距離も、給湯の口は54mmから60mmへ、給水の口は60mmから49mmへ変わります。ふろの口はどちらも54mmです。
ヒートポンプと貯湯タンクをつなぐ配管
SRT-S372 から SRT-S377 に替えると、ヒートポンプと貯湯タンクをつなぐ配管は、市販品から三菱の別売部品に替わります。2つの型番の扱いは次のとおりです。
- SRT-S372 の納入仕様書では、市販の配管を使う扱い
- SRT-S377 の納入仕様書では、三菱の別売部品を使う扱い。長さ5m以下なら GT-KPSET5(32,500円)、5mを超えるなら GT-KP25(25mの配管1本で62,400円。要る長さの分を使う)と、配管どうしをつなぐ継手 GT-KPTGSET(19,500円)。値段はどれもメーカーの資料の値段(税抜き)です
- SRT-S377 の納入仕様書と据付工事説明書には、この配管を据え付けてから10年以内に取り替えるよう書かれています。 取り替えないと配管が傷んで水が漏れるおそれがある、という理由です
- 納入仕様書は、取り替えるときに床や壁、天井の工事が要らないように配管すること(たとえば2つの機械を近くに置く)も求めています
製品を入れ替えるときの配管と配線
据付工事説明書 は、製品を入れ替えるときは配管と配線も入れ替えるよう求めています。やむを得ず今の部材を使う場合は、正常に使えることを確かめることになっています。
今のふろの配管を使い続ける場合は、洗浄剤を入れたお湯を配管に回して中を洗うこと(循環洗浄)も書かれています。
今のふろの配管を使い続ける場合は、三菱の浴槽アダプターを使い続けるときも含めて、ふろの配管の水漏れの検査をすることも書かれています。
替わる部品(リモコン・カバー)
リモコンセットとカバー、防雪架台は型番が替わり、アンカーボルトなど3つは同じ型番です。
リモコンセット、脚部カバー、けこみカバー、雪の多い地域で使う防雪架台は型番が替わります。 サブリモコンは、SRT-S377 の資料には載っていません。
アンカーボルト、浴槽アダプター、リモコン線は同じ型番です。リモコンと、貯湯タンクのまわりに付ける部品の型番を表に並べました。
| 部品 | SRT-S372(カッコ内はメーカーの資料の値段、税抜き) | SRT-S377(カッコ内はメーカーの資料の値段、税抜き) |
|---|---|---|
| リモコンセット(台所と浴室) | RMCB-D2SE(40,000円) | RMCB-F7SE(70,000円・無線LANの部品入り) |
| サブリモコン(台所と浴室のリモコンに足して付けるリモコン) | RMCB-KZ2(15,000円) | 納入仕様書にも別売部品のページにも載っていない |
| 脚部カバー(貯湯タンクの脚のまわりを前から隠すカバー) | GT-L460A(13,500円) | GT-M460W(13,500円) |
| けこみカバー(貯湯タンクの下の部分に付けるカバー) | GT-L460HC(10,000円) | GT-L460HCA(10,000円) |
| 防雪架台(雪の多い地域でヒートポンプを高く置く台) | GT-124A-A(23,000円) | GT-124B-A(56,000円) |
| アンカーボルト | GZ-B1F | GZ-B1F(同じ) |
| 浴槽アダプター | GT-F761B/GT-F791B | GT-F761B/GT-F791B(同じ) |
| リモコン線 | LM-620B(20m)/LM-650B(50m) | LM-620B/LM-650B(同じ) |
出どころ:WIN2K の SRT-S372 の別売部品、SRT-S377 の別売部品、各型番の納入仕様書
新しい本体に使えるリモコン
リモコンは本体に入っておらず、新しい本体に合うリモコンを必ず新しく買います。
SRT-S377 の納入仕様書では、リモコンセット RMCB-F7SE が取り付けに必ず要る部品とされ、選べるリモコンセットはこれ1つです。据付工事説明書の表紙にも、リモコンはどの機種も別売だと書かれています。
今のリモコン(RMCB-D2SE)は、新しい本体に使う部品として資料に載っていません。
据付工事説明書のエラーの一覧には、ほかの機種のリモコンをつないだときの項目があります。工事のあとの確認の項目にも、給湯機に合ったリモコンを使っているかがあります。
サブリモコンとカバーは使い続けられるか
SRT-S377 には、納入仕様書にも WIN2K の別売部品のページにもサブリモコンが載っていません。今のサブリモコン(RMCB-KZ2)を付けられるかも書かれていないので、使いたい場合は業者に聞いてください(確認できず)。
今の脚部カバー・けこみカバー(GT-L460A・GT-L460HC)を新しい本体に付けられるかは、資料に書かれていません(確認できず)。
脚部カバーとけこみカバーは、付けるならどちらか1つを選ぶ部品です(納入仕様書)。
機能の違い
台所リモコンの節電モードは無くなり、キラリユキープPLUSなどが加わります。
各年の取扱説明書の機能の一覧(SRT-S372・SRT-S377)と納入仕様書で比べました。
SRT-S377 で加わるのは、キラリユキープPLUS、湯はりモード、浴槽栓連動と、標準のリモコンでのスマホ操作です。台所リモコンの節電モードは無くなります。
次の表の「何をする機能か」は、取扱説明書の説明をもとにまとめています。
| 機能 | SRT-S372 | SRT-S377 | 何をする機能か |
|---|---|---|---|
| キラリユキープPLUS | 無し | 有り | お湯はりのあと、ふろの配管を通るお湯に深い紫外線を当てながら回し、においや濁りのもとになる菌が増えるのを抑える。スイッチを押すと紫外線を当て続ける「キラリユ入浴」と、残り湯を洗濯に使う時刻に合わせて動く「キラリユ洗濯」も入っている |
| 湯はりモード | 無し | 有り | お湯はりを「通常」にするか、時間を短くする「お急ぎ」にするかを選ぶ |
| 浴槽栓連動(特定の住宅メーカー向け) | 無し | 有り | 対応する自動の浴槽の栓を給湯機とつないで、いっしょに動かす |
| 節電モード(台所リモコン) | 有り | 無し | わかすお湯の量を抑えて、使う電気を減らすようにわかす設定 |
| スマホでの操作 | 別売の部品と三菱HEMS(家の電気の使い方をまとめて見たり動かしたりする三菱の仕組み)、工事をそろえれば、三菱HEMSのアプリで太陽光発電に合わせたわかし方を設定できる(リモコンでは設定できない) | 標準のリモコンセットに無線LANの部品が入っていて、三菱のアプリ「MyMU」で操作や設定ができる | スマホから給湯機を操作したり設定したりする |
どちらにもある機能
次の機能は、SRT-S377 に替えたあとも付いています。
- ふろの自動運転
- 追いだき
- 高温さし湯
- 自動たし湯
- バブルおそうじ(お湯を抜くと、ふろの配管を細かい泡を含んだ水で自動で洗う)
- 給湯ガイド(使ったお湯の量をリモコンに出す)
- チャイルドロック
- インターホン
- 音声ガイダンス
- 残湯量の表示
- 凍結を防ぐ運転
- ふろの予約
- 電力契約に合わせたモードなど
バブルおそうじは、SRT-S372 の時点で、お湯を抜くと自動で始まる作りでした。ふろの配管を洗う機能そのものは、替えても変わりません。
使い始めの設定と、表に入れていない機能
SRT-S377 のキラリユキープPLUSは、工場から出たときは「切」になっていて、使うには浴室リモコンで設定すると、据付工事説明書に書かれています。
SRT-S377 が入る三菱の Sシリーズの製品ページ には、天気予報をもとに太陽光発電の余った電気でお湯をわかす「お天気リンクEZ」なども並んでいます。
ただ、SRT-S372 の製品ページは残っておらず、これらが SRT-S372 に無かったかどうかは確かめられませんでした(確認できず)。上の表には、取扱説明書で確かめられた違いだけを載せています。
シャワーの勢いは強くなるか
ふだんの給湯の圧力を決める減圧弁は、SRT-S372 も SRT-S377 も180kPaで同じです。
SRT-S377 に替えても、シャワーの勢いが強くなるとは言えません。 減圧弁は、水道の水の圧力を下げてからタンクに入れる弁です。
逃し弁はタンクの中の圧力が上がりすぎたときに水を逃がす安全のための弁で、193kPaから197kPaに変わります。ただ、ふだんの圧力ではありません。
Sシリーズには、型番の末尾に「U」が付く、ハイパワー給湯の型が別にあります。370Lは SRT-S377U で、メーカーの資料の値段は税抜き・リモコン別で1,280,000円です。SRT-S377 はこの型ではありません。
納入仕様書の注意事項では、ふつうの型は水道の水圧が200kPa以上、ハイパワー給湯の型は300kPa以上ある場所で使うことになっています。どちらの型でも、出るお湯の圧力は水道の水圧より低くなると書かれています。
部品はいつまであるか
SRT-S372 の修理用の部品を三菱が持っておくとしている期間は、2027〜2028年ごろまでです(計算)。
三菱は、エコキュートの修理用の部品を、製造を打ち切ってから10年持っておくとしています(三菱のよくある質問、補修用性能部品の保有期間の表)。
WIN2K では、SRT-S372 のセットの生産終了は2018年ですが、中のヒートポンプ(SRT-MU452-S)と貯湯タンク(SRT-ST372)の生産終了は、どちらも2017年です。
このため、部品を持っておくとしている期間は、2027〜2028年ごろまでと計算できます。月は書かれていないので、年までしか分かりません。
SRT-S372 は、2027〜2028年ごろを過ぎると、三菱が修理用の部品を持っておくとしている期間の外になります。
三菱に修理を頼んだときの料金の目安
修理か交換かを考える材料として、三菱の 修理料金の目安 を挙げます。三菱の修理窓口に直接頼んだ場合の目安で、技術料・部品代・出張料を含みます。
| 故障の内容 | 修理料金の目安(税込み) |
|---|---|
| お湯がわかない・出ない | 18,700円〜66,000円 |
| 同じ症状で、ヒートポンプの中の冷媒(熱を運ぶガス)の回路の故障だった場合 | 73,700円〜188,100円 |
| リモコンに「C-」で始まるエラーが出て、冷媒の回路の故障だった場合 | 55,000円〜176,000円 |
| 見積もりのための診断 | 6,490円〜9,680円 |
製造から長くたった製品や、いくつもの部品を替える場合は、この目安を超えることがあるとされています。
なお、SRT-S372 と SRT-S377 の納入仕様書はどちらも、長く使うために3年に1度の定期点検(有料)を勧めています。
SRT-S372とSRT-S377の違いを調べる人向けの関連情報
ここからは、SRT-S372 以外の型番から替える場合と、交換の前に確かめておきたいことをまとめます。次の順に見ていきます。
- SRT-S377 に替わるほかの旧型番
- 460Lと550Lの型番
- ヒートポンプだけ替えられるか
- 見積書で確かめること
- 補助金の対象か
SRT-S377に替わるほかの旧型番
SRT-S37 から SRT-S376 までの5つの型番も、SRT-S372 と同じく SRT-S377 に替わります。
SRT-S372 と同じく SRT-S377 に替わる型番は、SRT-S37、SRT-S373、SRT-S374、SRT-S375、SRT-S376 です(後継機種一覧表 と WIN2K)。
変わることの多くは SRT-S372 の場合と同じですが、型番によって違うところを表と箇条書きにまとめました。
表の部品の保有期限は、セットと中の2つの機械の生産終了の年に10年を足した年です(計算)。
| 旧型番 | 部品の保有期限(計算) | 発売日 | リモコンセット | 年間給湯保温効率 | メーカーの資料の値段(税抜き・リモコン別) | SRT-S377 のほうが高い額(目安。計算) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SRT-S37 | 2026年まで(今年。セットと中の2つの機械は2016年に生産終了。月は分からないので、すでに過ぎている場合もある) | 2014年8月1日 | RMCB-D1SE または RMCB-1SE | 3.3 | 800,000円 | 410,000円 |
| SRT-S372 | 2027〜2028年ごろまで(セットは2018年、中の2つの機械は2017年に生産終了) | 2016年7月8日 | RMCB-D2SE | 3.4 | 800,000円 | 410,000円 |
| SRT-S373 | 2028〜2029年ごろまで(セットと貯湯タンクは2018年、ヒートポンプは2019年に生産終了) | 2017年7月11日 | RMCB-D3SE | 3.4 | 800,000円 | 410,000円 |
| SRT-S374 | 2030〜2032年ごろまで(セットとヒートポンプは2022年、中の貯湯タンクは2020年に生産終了) | 2018年7月31日 | RMCB-D4SE | 3.7(ふろの熱を回収する機能を使った値)/3.6(使わない値) | 840,000円 | 370,000円 |
| SRT-S375 | 2033年まで(セットとヒートポンプは2023年に生産終了。貯湯タンクは生産終了の年が空欄) | 2020年8月3日 | RMCB-D5SE | 3.8 | 895,000円 | 315,000円 |
| SRT-S376 | 確認できず(生産終了の年が空欄) | 2023年1月10日 | RMCB-F6SE または RMCB-F6SE-T | 3.8 | 1,190,000円 | 20,000円 |
| SRT-S377(後継) | ― | 2025年6月2日 | RMCB-F7SE | 3.8 | 1,210,000円 | ― |
旧型番の値段は販売が終わった時点のものです。出どころ:WIN2K の SRT-S37、SRT-S373、SRT-S374、SRT-S375、SRT-S376 の各ページと、各型番の納入仕様書・取扱説明書
SRT-S374 から替えるときのホットりたーん
SRT-S374 から替えると、ふろの残り湯の熱を貯湯タンクの水に移して使う「ホットりたーん」が無くなります。
Sシリーズでこの機能が付いていたのは、2018年の SRT-S374(460Lは SRT-S464)と、ハイパワー給湯の SRT-S374U・SRT-S464U です。SRT-S375 以降のSシリーズには付いていません。
SRT-S377 の取扱説明書では、ホットりたーんは別のシリーズ(Pシリーズ)の370Lだけの機能です(SRT-S374 の取扱説明書・SRT-S377 の取扱説明書)。
SRT-S374 の効率は、ホットりたーんを使った値でも3.7で、SRT-S377 の3.8より低いので、効率は下がりません。
旧型番ごとに違うところ
ホットりたーんのほかに、旧型番によって違うところは次のとおりです。
- 台所リモコンの節電モードは、どの旧型番から替えても無くなります
- SRT-S37 は減圧弁が170kPaなので、SRT-S377(180kPa)で給湯の圧力が少し上がります(460Lの SRT-S46、550Lの SRT-S55 も同じで、下の「460L・550Lの場合」)
- SRT-S374・SRT-S375・SRT-S376 は、納入仕様書の上でヒートポンプの配管がすでに三菱の別売部品です。見積もりでこの配管をそのまま使うと言われたら、付けた年を業者に確かめてください(三菱は付けてから10年以内の取り替えを求めています)。SRT-S37・SRT-S373 は、SRT-S372 と同じく市販の配管の扱いです
- SRT-S375 はキラリユキープ(PLUSではないもの)が付いていて、SRT-S376 からキラリユキープPLUSになりました。接続口の横の位置は、給水の口(真ん中の線から右へ71mm)だけが SRT-S372 と違い、給湯の口は SRT-S372 と同じです
- SRT-S376 は、給水と給湯の接続口の図の数字が SRT-S377 と全部同じで、脚部カバーとけこみカバーも同じ型番です。配管の付け直しは少なくて済む見込みです(図の数字からの推測)。リモコンセットも、無線LANの付いた RMCB-F6SE-T を選べました
- サブリモコン(台所と浴室のリモコンに足して付けるリモコン)は、SRT-S37 から SRT-S376 のどれにも別売部品としてありました(RMCB-KZ1〜RMCB-KZ6。メーカーの資料の値段は税抜きで、RMCB-KZ1〜RMCB-KZ5 が15,000円、RMCB-KZ6 が22,500円)。SRT-S377 には載っていないので、どの旧型番から替える場合も、今のサブリモコンを使い続けられるかを業者に聞いてください(確認できず)
- 運転音は、SRT-S374・SRT-S375 の納入仕様書に SRT-S377 と同じ測り方(音響パワーレベル)の値もあり、春や秋の条件51dB・冬の条件56dBです。SRT-S377 は51dB・55dBなので、同じ測り方どうしでは冬の条件で1dB小さくなります
もっと古い型番と、末尾に記号の付く型番
このほか、次の型番も、SRT-S377 か、SRT-S377 の末尾に記号の付いた型番に替わります。
「A」「U」「UZ」「-BS」の付く型は本体の作りが違うので、この記事の数字はそのまま当てはまりません。
- 2008〜2013年度発売の、SRT-HP で始まる型番(370Lは SRT-HP37WX4 から SRT-HP37WX8)。後継機種一覧表で同じ行です。いちばん新しい型でも2013年度の発売なので、部品の保有期限はすでに過ぎている見込みです(WIN2K の生産終了の年は確かめておらず、推測)
- 型番の末尾に「A」が付く型(SRT-S374A・SRT-S375A・SRT-S376A)は、WIN2K では今の製品として SRT-S377 が出ますが、後継機種一覧表では後継が無い扱い(生産完了)で、資料どうしで食い違っています。SRT-S375A・SRT-S376A はヒートポンプの高さが638mmで、SRT-S377 では715mmになり、77mm高くなります(SRT-S375A・SRT-S376A と SRT-S377 の納入仕様書。差は計算)。SRT-S374A のヒートポンプは715mmです。年間給湯保温効率は、Aの付く3つの型とも3.4です
- 末尾に「U」が付くハイパワー給湯の型の後継は SRT-S377U、「UZ」が付く薄型の後継は SRT-S377UZ(補助は7万円)です。SRT-S374U から SRT-S377U に替える場合も、ホットりたーんが無くなります
海の近くで使う耐塩害仕様(-BS)
末尾に「-BS」が付く耐塩害仕様(海の近くなど、塩の害を受ける地域で使う型)の後継は、WIN2K で次のように分かれます。
- SRT-S37-BS・SRT-S372-BS・SRT-S373-BS と、「A」の付く型の耐塩害仕様(SRT-S374A-BS など)の後継は、ハイパワー給湯の耐塩害仕様 SRT-S377U-BS
- SRT-S374-BS・SRT-S375-BS・SRT-S376-BS は、WIN2K に後継が載っていない(確認できず)
- SRT-S377-BS という型番も WIN2K にない
SRT-S377U-BS はハイパワー給湯の型なので、今の -BS から替えると条件が変わります。
ふだんの給湯の圧力は、今の -BS の180kPa(SRT-S37-BS は170kPa)から290kPaに上がり、水道の水圧が300kPa以上ある場所で使うことになっています(今の -BS は200kPa以上)。
勧められたら、家の水道の水圧がこの条件に合うかを業者に測ってもらってください(SRT-S372-BS と SRT-S377U-BS の納入仕様書)。
SRT-S377U-BS は受注生産で、メーカーの資料の値段は税抜き・リモコン別で1,320,000円です(三菱の 価格一覧表)。
460L・550Lの場合(S467・S557)
460Lと550Lも、替えたときに変わることの多くは370Lと同じです。
460Lの SRT-S462 の後継は SRT-S467、550Lの SRT-S552 の後継は SRT-S557 です(WIN2K と後継機種一覧表)。どちらも SRT-S372 と同じ2016年7月8日の発売です。
SRT-S462・SRT-S552 から替える場合も、次の3つは370Lと同じです。
- 貯湯タンクの幅と奥行きと、ふだんの給湯の圧力が、旧型と後継で同じ
- リモコンが RMCB-F7SE に替わる
- ヒートポンプの配管が三菱の別売部品になる
違うのは補助金で、460Lの SRT-S467 は10万円、550Lの SRT-S557 は7万円です。 旧型と後継の数字を表に並べました。
| 項目 | 460L(SRT-S462 → SRT-S467) | 550L(SRT-S552 → SRT-S557) |
|---|---|---|
| メーカーの資料の値段(税抜き・リモコン別) | 880,000円 → 1,320,000円(440,000円高い。目安) | 955,000円 → 1,390,000円(435,000円高い。目安) |
| 部品の保有期限(旧型番。計算) | 2028年まで(2018年に生産終了) | 2027年まで(2017年に生産終了) |
| 後継の2つの機械の型番 | ヒートポンプ SRT-MU517-S、貯湯タンク SRT-ST467 | ヒートポンプ SRT-MU617-S、貯湯タンク SRT-ST557 |
| 貯湯タンクの寸法(高さ×幅×奥行き) | 2170×630×760mm → 2160×630×760mm | 2100×700×825mm → 同じ |
| ヒートポンプの重さ/水を満たした貯湯タンクの重さ | 46kg/532kg → 40kg/528kg | 50kg/625kg → 42kg/620kg |
| 年間給湯保温効率 | 3.4 → 3.8 | 3.0 → 3.2 |
| 逃し弁(安全のための弁) | 193kPa → 197kPa | 193kPa → 193kPa |
| 後継の運転音(2018年版。春や秋/冬) | 55dB/57dB | 57dB/59dB |
| 補助金(国に登録した業者に頼んだ場合) | 10万円 | 7万円 |
出どころ:WIN2K の SRT-S462・SRT-S467・SRT-S552・SRT-S557 のページ、納入仕様書の SRT-S467 と SRT-S557
550Lの補助金と、地震への強さの区分
550Lの SRT-S557 は、年間給湯保温効率が3.2で、国が上乗せの条件にしている値(550L以上の一般地向けは3.4以上)に届かないため、補助は基本の7万円だけです。
SRT-S467 は3.8で、370Lと同じく上乗せが付きます。
地震への強さの区分は、1階に置いて標準の留め方をすると、460Lと550Lは A です。
別売の脚固定金具 GZ-6E(2,500円。メーカーの資料の値段、税抜き)を足してアンカーボルトを9本にすると S になります(SRT-S372 の世代の納入仕様書も同じ区分)。
接続口とカバー、ヒートポンプの大きさ
据え付けに関わる違いは、次のとおりです。
- 460Lは、接続口の位置の図の数字が370Lと同じ並びで、SRT-S462 から SRT-S467 では給水と給湯の口が動きます。550Lも給水と給湯の口の図の数字が違うので、付け直しが要る見込みです(図の数字からの推測)
- 460Lの脚部カバーは370Lと同じ GT-M460W、550Lは GT-M550W(20,000円。メーカーの資料の値段、税抜き)です
- 460Lの SRT-S46 と550Lの SRT-S55 は減圧弁が170kPaなので、SRT-S467・SRT-S557(180kPa)で給湯の圧力が少し上がります
- 460Lの SRT-S464 から替える場合も、ホットりたーんが無くなります(ハイパワー給湯の SRT-S464U から SRT-S467U に替える場合も同じ)
- 550Lの SRT-S55 だけは、ヒートポンプが幅809×奥行き300mm で、SRT-S557(幅800×奥行き285mm)と大きさが違います
- 460Lの貯湯タンクは高さが2mを超えます。搬入の通り道は家ごとに違うので要確認です
460Lと550Lのほかの旧型番の部品の保有期限
部品の保有期限は、セットと中の2つの機械の生産終了の年に10年を足した年です(計算)。
- 460Lの SRT-S46:2026年まで
- 460Lの SRT-S463:2028年まで
- 460Lの SRT-S464:2030〜2032年ごろまで(中の貯湯タンクは2020年に生産終了)
- 460Lの SRT-S465:2033年まで
- 460Lの SRT-S466:確認できず(生産終了の年が空欄)
- 550Lの SRT-S55:2026年まで
- 550Lの SRT-S553:2028年まで
- 550Lの SRT-S554:2030〜2032年ごろまで(中の貯湯タンクは2020年に生産終了)
- 550Lの SRT-S555:2032〜2033年ごろまで(中のヒートポンプは2022年に生産終了)
- 550Lの SRT-S556:確認できず
SRT-S46 と SRT-S55 の2026年は今年で、生産終了の月が分からないので、すでに過ぎている場合もあります。
ヒートポンプだけ替えられるか
ヒートポンプだけを新しい型に替えて今の貯湯タンクとつなぐ方法は三菱の資料に出てこず、補助金の対象にもなりません。
三菱の公開資料には、片方だけを新しい型に替えて古いもう片方とつなぐ方法は出てきません。 むしろ、貯湯タンクとヒートポンプの組み合わせが違うと正しく動かないという書き方です。
資料の書き方は、次のとおりです。
- SRT-S377 の 据付工事説明書 は、表紙で貯湯タンクとヒートポンプの型番を確かめるよう求め、違う組み合わせでは正しく動かないとしています
- 同じ説明書のエラーの一覧には、ほかの機種のヒートポンプをつないだときの項目があります
- SRT-S372 と SRT-S377 では、ヒートポンプも貯湯タンクも型番が違います
- 同じ年のVシリーズ(SRT-V377)のヒートポンプは SRT-MU417-VW で、SRT-S377 の SRT-MU417-S とも型番が違います
ヒートポンプ単体の型番と値段
WIN2K や三菱の価格一覧表には、ヒートポンプ(SRT-MU417-S は 530,000円)や貯湯タンク(SRT-ST377 は 680,000円)の単体の型番と値段も載っています(メーカーの資料の値段、税抜き)。
ただ、これは製品の組み合わせの中身を示すもので、古い貯湯タンクにつないでよいとはどこにも書かれていません(推測)。
見積もりで「ヒートポンプだけの交換」を勧められたら、同じ型番の修理用の部品なのか、今の貯湯タンクとつないで動くと三菱が認めている組み合わせなのかを、業者に聞いてください(要確認)。
ヒートポンプだけの交換と補助金
補助金の面でも、ヒートポンプだけを替える工事は対象になりません。国の補助は、新品の本体(貯湯タンクとヒートポンプの組み)を丸ごと取り付ける工事が対象です(国の よくある質問(リフォーム工事))。
国の対象製品の検索にも、三菱のヒートポンプだけの型番(SRT-MU で始まる型番)は載っていません。
見積書で確かめること
見積書には、本体のほかに必ず要る部品と工事が入っているかを確かめます。
本体(貯湯タンクとヒートポンプ)のほかに、下の表の部品と工事が見積書に入るはずです。
SRT-S377 の納入仕様書(取り付けに必ず要る部品と、必要に応じて使う部品の表)、据付工事説明書、別売部品のページ を突き合わせて作りました。
| 品目 | 要るか | 型番 | メーカーの資料の値段(税抜き) |
|---|---|---|---|
| リモコンセット(台所と浴室) | 必ず(本体に入っていない) | RMCB-F7SE | 70,000円 |
| リモコン線(台所と浴室のリモコンをつなぐ線) | 必ず(長さで選ぶ) | LM-620B(20m)または LM-650B(50m) | 3,000円/7,500円 |
| ヒートポンプの配管(2つの機械の間が5m以下のとき) | 必ず | GT-KPSET5 | 32,500円 |
| ヒートポンプの配管(5mを超えるとき) | 必ず | GT-KP25(25mの配管1本。要る長さの分)と継手 GT-KPTGSET | 62,400円+19,500円で81,900円から(GT-KP25 が2本要る長さなら、その分増える) |
| 浴槽アダプター | 必ず要る部品。今の三菱のものを使い続ける場合もある(水漏れの検査をする) | GT-F761B(まっすぐな形)または GT-F791B(L字の形) | 各5,000円 |
| アンカーボルト | 必ず(3本使う) | GZ-B1F(30本入り) | 16,000円(30本入りの箱の値段) |
| アース棒(漏電したときに電気を地面に逃がす棒) | 必ず | GT-30F | 1,500円 |
| ヒートポンプを載せる台 | 必ず。市販の簡易基礎2個(許容荷重0.4kN以上)か、雪の多い地域では防雪架台 | 市販品/防雪架台 GT-124B-A | 簡易基礎は公式の値段なし/防雪架台は56,000円 |
| 脚部カバー | 好みで(けこみカバーとどちらか1つ) | GT-M460W | 13,500円 |
| けこみカバー | 好みで(脚部カバーとどちらか1つ) | GT-L460HCA | 10,000円 |
| ワイドL型座金(脚を留める金具) | 標準の留め方ができない場合 | GZ-FWL1 | 2,000円 |
| 浴槽栓連携アダプターセット | 浴槽栓連動を使う場合 | GT-BC1 | 30,000円 |
| 給水・給湯・ふろの配管、保温材、凍結を防ぐヒーター | 必ず | 市販品 | 公式の値段なし |
| 排水の配管、排水ホッパー(排水を受ける口)、ドレン配管(運転中に出る水を流す管) | 必ず | 市販品 | 公式の値段なし |
| 電源ブレーカー、電源の線、2つの機械をつなぐ電源通信線、アース線と、それぞれを通す管(リモコン線の管も) | 必ず | 市販品 | 公式の値段なし |
| ふろの配管の洗浄剤 | 必要なとき | BJ-070L | 2,000円 |
表の「電源通信線」は、ヒートポンプと貯湯タンクの間の線で、リモコン線とは別の線です。
460Lや550Lを1階に置いて地震への強さの区分をSにする場合は、脚固定金具 GZ-6E(2,500円。メーカーの資料の値段、税抜き)も加わります。
見積もりの段階で業者に聞いておくこと
工事の中身として、次の点も見積もりの段階で業者に聞いておくと安心です。
- 配管と配線を新しくするか:据付工事説明書は、製品を入れ替えるときは配管と配線も入れ替えるよう求めています
- 電力会社への申請:エコキュートは電気料金の割引が使えることがあり、割引を受けるには、買い替えで機種が変わったときも家の人から電力会社に申請が要ると据付工事説明書に書かれています。手続きの案内があるかを業者に聞いてください
- 電気の工事が入っているか:単相200Vの電気の回路が要り、電気工事士の資格を持つ人が、ヒートポンプと貯湯タンクの両方にアースの工事をすることになっています(納入仕様書)
- 古い本体の取り外しと処分:三菱の資料には扱いが見当たりませんでした(確認できず)。見積書に入っているかは要確認です
- 補助金の申請をその業者がするか:国に登録した業者(給湯省エネ事業者)か、補助金を工事代金から引くのか、あとで現金で払い戻すのか、申請の手数料を取るかを聞いてください(次の「補助金の対象か」)
- 本体と工事が1つの契約になっているか:本体を自分で買い、取り付けだけを頼むと、補助の対象になりません
- 年末が近い場合の日程:12月31日までに工事を終えて、業者が補助金の申請を出せる日程かを聞いてください
補助金の対象か
SRT-S377 は補助の対象の機種で、省エネの性能が高い機種に付く上乗せも付きます。
SRT-S372 から SRT-S377 への買い替えでは、国に登録した業者と契約して取り付ければ1台10万円です。
国の補助対象製品の検索(SRT-S377)と、三菱の給湯省エネ2026事業のページ の両方に載っています。
補助を受けられる頼み方
給湯省エネ2026事業の補助を受けるには、国に登録した業者に、本体と取り付けの工事をまとめて頼む必要があります。
- 補助を受けられるのは、国に登録した業者(給湯省エネ事業者)と工事の契約を結んで取り付けた場合だけです。登録していない業者と契約すると、補助の対象になりません(国のトップページ、国の対象要件の詳細のページ)
- 見積もりを出した業者が登録しているかは、国の 給湯省エネ事業者の検索 で調べられます。ただ、このページに載っているのは名前を出すことを希望した業者だけなので、載っていなければ業者に直接聞いてください
- 補助金の申請と受け取りは業者がします。家の人が自分で申請することはできません(国の申請手続きの詳細のページ)
- 補助金は、業者が工事代金に充てるか、現金で払い戻すかのどちらかで戻ってきます(現金のときは、業者に補助金が入ってから2か月以内)。どちらにするかと、申請の手数料を取るかどうかは、業者と結ぶ国の決まった書類(共同事業実施規約)で決めます(国の申請手続きの詳細のページ)
補助の対象にならない場合
機種が対象で、登録した業者に頼んだ場合でも、次の頼み方や工事では補助を受けられません(国の対象要件の詳細のページと、国の よくある質問(リフォーム工事))。
- 本体を自分で買い、取り付けだけを業者に頼んだ場合
- 自分で取り付けた場合
- 工事の契約を結ぶ前に工事を始めた場合
- ヒートポンプだけを替えた場合。補助の対象は、新品の本体(貯湯タンクとヒートポンプの組み)を丸ごと取り付ける工事です
工事を始める日と申請の期限
2025年11月28日以降に、給湯器の取り付けを始めた工事が対象です。 見積もりや現場の下見は、工事を始めたことに入りません(国の対象要件の詳細のページと、国のよくある質問(リフォーム工事))。
- 補助金の申請は、工事が終わって引き渡されたあと(または給湯器を使い始めたあと)に業者が出し、受付は予算の上限に達した時点で終わります(遅くとも2026年12月31日まで)。このため、12月31日までに工事を始めるだけでは足りず、工事を終えて業者が申請を出すところまでを間に合わせる必要があります(国の申請手続きの詳細のページと、国の対象要件の詳細のページから言えること)
- 業者は、工事を始めたあとに「申請の予約」(予算を一定の期間確保しておく手続き)を出すこともでき、予約の受付は遅くとも2026年11月16日までです。予約をするかどうかは業者が決めます(国の申請手続きの詳細のページ)
- 予算に対して申請がどれだけ出ているかは、国のサイトで毎日午前中に更新されています。最新は、国の 補助金の申請額の推移のページ で見てください
補助の金額と上乗せの条件
補助は、エコキュート1台につき7万円(基本額)です。 省エネの性能が高い機種には、3万円が足されます(国の対象要件の詳細のページ)。
3万円が足されるのは、年間給湯保温効率が国の2025年度の目標の値より0.2以上高い機種です。目標の値は、貯湯タンクの数と容量、一般地向けか寒冷地向けかで決まっています(国のエコキュートのページ)。
表のカッコの中は、目標の値に0.2を足した計算で、この値以上なら3万円が足されます。
| 貯湯タンクの数と容量 | 一般地向けの目標の値(3万円が足される効率) | 寒冷地向けの目標の値(3万円が足される効率) |
|---|---|---|
| 1つ・320L未満 | 3.1(3.3以上) | 2.7(2.9以上) |
| 1つ・320L以上550L未満 | 3.5(3.7以上) | 2.9(3.1以上) |
| 1つ・550L以上 | 3.2(3.4以上) | 2.7(2.9以上) |
| 2つ以上 | 3.0(3.2以上) | 2.7(2.9以上) |
| 少人数の世帯向けの機種 | 3.0(3.2以上) | 2.7(2.9以上) |
古い電気温水器(2万円)や電気蓄熱暖房機(4万円)を外す場合にも上乗せがありますが、エコキュートを外しても上乗せはありません。(国の対象要件の詳細のページの注記)
SRT-S377の補助の金額と、旧型から替える場合
SRT-S377 は年間給湯保温効率が3.8で、上乗せが付く3.7以上に届くので、基本額の7万円に3万円が足されて10万円です。
- 上の表のとおり、370Lや460Lで貯湯タンクが1つの一般地向けは3.7以上が要ります。SRT-S377 と460Lの SRT-S467 は3.8で、足されます(国のエコキュートのページ)
- 550Lの SRT-S557 は、年間給湯保温効率が3.2で、上の表の550L以上の目標の値3.2に0.2を足した3.4以上に届かないので、上乗せは付かず7万円です(国の検索)
- 国の補助対象製品の検索で、性能の上乗せの条件に合うものに絞っても、SRT-S377 は出てきます
- 国の検索では、SRT-S377 は本体だけで補助の条件を満たす機種として載っています。三菱のページの対象機種の表には、SRT-S377 と並べてリモコン RMCB-F7SE の型番が書かれています(どのみち必ず買うリモコンです)
- 三菱のページにある最大12万円という額は、電気温水器を外す上乗せを含めた額で、エコキュートからの買い替えには当てはまりません
- 国は、前の給湯器より省エネの性能が下がる機器を補助の対象外にしています。SRT-S372 の3.4は SRT-S377 の3.8より低いので、当たりません(ホットりたーん付きの SRT-S374 の3.7も同じ)
